わたしの担当は2人居ます。



「掛け持ちって一途じゃないし、どっちか決められなかったただのDD。」

所謂ジャニヲタと呼ばれる人、それを自負している人々は掛け持ちに対してきっとこんな印象を持っているのだろう。
正直わたしもそう思っていた時期があったし今も自分のことを棚に上げてそう思うこともある。

だけどわたしは、ただ2人ともかっこいいから応援したいから決めきれないからという理由で2人のファンをしているわけではないので、少しの間わたしのずるい言い訳を聞いて欲しい。


まずは2人を担当とするまでのお話。

2007年。
叔母さんの影響でラブ☆コンを少し観ていた。その時に流れていた曲。それが、期間限定ユニットHey! Say! 7の「Hey! Say!」だった。
わたしはまだ幼くてあまり記憶になんて残ってないけど、わたしの頭から何故かHey! Say!は残って離れなかった。その時はうるさいくらい、それを歌っていたらしい(ホームビデオにも残ってる)。この音楽しか知らなかった、だけど誰が歌ってるのか知らなかった。

そんなある日、叔母さんがHey!Say!7が写っている雑誌を見せてくれた。それが、初めて彼らを見た瞬間だった。目に入ったのは、有岡大貴くん。センターに立つ裕翔くんよりも、有岡大貴くん。彼が1番かっこいいと思った。イケメンだ、と。今ではそんなこと全く(?)思わないのに(?)

こんな幼い頃のことを、覚えてる。叔母さんをはじめとした家族に聞いた話が多いけど。
純粋無垢な9歳の少女には、ジャニーズは魅力的でキラキラで衝撃的な世界だった。

それからは別に、何も無かった。
お金も無い。パソコンも無い。
ケータイだって持ってない。
知識も無い。理解も無い。
情報を得る手段が1つも無い。
9歳の女の子は、「有岡大貴くんがかっこいい」と思うだけでジャニーズの世界もジャニヲタの世界もさっぱり分からない。あの頃のジャニヲタがどんなものだったのかも知らない。

そんな中、変わったのは有岡くんの方だった。
Hey! Say! JUMPとしてデビュー。
正直あの歳で、今みたいに狂ったようにめまぐるしい情報を追っている状況では無かったし、Hey!Say!7しかしらないわたしはジャニーズのデビューなんてどんなものか知らなかったから「へぇ」っていう感じだったんだろうな(笑)
というか、有岡大貴くんならなんでも良かったんですきっと。


それからはCDが発売されれば買い、テレビに出てたら観て、ピチレモンを買って。茶の間を極めていました。
だって、コンサートなんて知らない。チケットがどこで買えるのかも、いくらするのかも、なにも知らない。
どこからも情報を得ることができないし、それをしようともしなかった。テレビの中の有岡大貴くんがかっこよければ、それで良かった。
メンバーの脱退もふわっとして現実味も無くて、そのうち戻って来るんだろうと気にしてなかったと思う。


そのまま月日は過ぎる。



そんな状況なら、Jr.なんてもっと知らない。

はずだった。




その頃にはわたしはネットでYouTubeを見たり、ジャニーズについて調べたり(内容は覚えてない)。
NYCが結成され、中山優馬くんを知ったことで、Hey!Say!7WESTを知った。この人だ!と思ったのは、竹本慎平くん。応援したいと思った。
有岡くんが神担、竹本くんは担当と、その頃知った言葉で言うようになった。
でも、わたしには無理だった。

明らかにテレビ出演が少ない。
ドル誌を買えなかったわたしの中で、竹本くんの存在は薄くなっていく一方で。
それでも好きだった。パソコンに齧り付いてYouTubeを見た。



事件は突然に。






パソコンが壊れた、YouTubeが見れなくなった。
わたしは自然と、慎平くんから、ジャニーズから離れた。



Hey! Say! JUMPのCDは変わらず買っていた。



中学2年生になって、iPhoneを手に入れた。
わたしのジャニヲタとしての活動は加速した。
おばあちゃんに媚びることを覚えたわたしは、おばあちゃんの買い物についていってそのカゴの中にドル誌を忍ばせるという技を習得。


でもその時には遅かった。
慎平くんの笑顔はそこには写されていなかった。



退所なんて。

そんな現実もジャニーズという世界にはあるのか。


ジャニーズJr.はゆるく、と
なんとなく心の中で思ったんだと思う。



そりゃ少クラとか観てかっこいい♡かわいい♡とか思って ○○くん♡とかミーハーなわたしは言っていた。


結構はしょります。



そんな中、またわたしにJr.を応援したいと思わせたのは重岡くん。


少クラにレギュラー(?)となった関西Jr.
レギュラーになって初めて歌った重岡くんの姿をみて、笑顔が素敵だと思った。
有岡大貴と重岡大毅
オカダイキ……。何か運命的なやつだと思った、単純だった。
担当と言うようになった。

だけど、真ん中でキラキラしている人、言い方悪いかもしれないけどファンがたくさんいるタレントはなんだかつまらないな、と偉そうにも思っていて次第に重岡くんにドキドキは無くなっていった。



大吾くんの掛け持ちはぬるっと。
この日っていうのは覚えていない。

きっかけを話すとすれば、友達ができた。なにわ皇子が気になるようになった。まいじゃにを見始めた。

その時に、直感的に向井康二くんがかっこいいと思った。
司会進行して、背も高くて、髪型もタイプだった。嫁になりたいと何度も思った。
だけど、それだけど。
康二くんの嫁になりたいと思う反面、わたしの中で西畑大吾くんがどんどん気になる存在になっていった。笑顔・キャラ・存在感。全てがわたしの胸を騒がせた。
まいじゃにを何度も何度も観た。雑誌も毎月4誌買って、大吾くんの写っているページを何度も読んでは「かわいい」と言って。この時には、大吾くんしか見えてなくて。
そんな時、仲のいいフォロワーの方にANOTHERの代行を頼むことになった。なにわ皇子とKin Kanのグッズを中心に買ってきてもらって、そのフォロワーの子の気持ちとしてジャニショの公式写真が入っていた。手紙に一言「ぱるちゃんの好きな西畑くんの写真あげるね」
わたしは周りから見て、西畑担に見えるのか、と。嬉しかった。
でも掛け持ちをする勇気は出てなくてこの時はまだ西畑担と公言していなかった。と、思う…。


そんな中でのin大阪 2013。
なにわ皇子の西畑大吾くんが、キラキラしていた。先輩後輩番協。たくさんの人に囲まれて、誰よりも大吾くんが輝いていた。わたしがいつも観ていたまいじゃにの小さいステージじゃない、少クラの特設ステージじゃない。髪型がタイプだ。踊り方が大吾くんだ。ころころと変わる表情。惹かれる。目が離せない、ずっと追ってしまう。

西畑大吾くんが好きだ。

圧倒的に劣っている。そんな大吾くんに惹かれた。
テレビに出る機会、歌わせてもらう機会そんなのもちろん少なくて。歌だってダンスだって、他のJr.に比べればまだまだ。それでも。

これは有岡くんにも言えることなんだけど、「他の誰も持ってない、この人だけの魅せ方」にわたしは惹かれて離れられなくなってしまったんだと思う。それは今も変わらず。

笑顔が好きだな。可愛い顔で笑うんだな。周りと踊り方が違うな。あ、こんな表情も出来るんだ。こんな衣装も似合うんだ。
ずっと見ていたいって思う。新しい発見が楽しいと思う。嬉しいと思う。
わたしが!君を応援している星の数ほどのファンの中の1人なんだ。
それこそ星の数ほどいる世の中の人間の中で、君を見つけられた。魅力を感じた。応援したいと思った。未熟なところをもっと見つけて。そんなところも成長していく様子を見ていたい。
わたしは西畑担が羨ましいし、有岡担が羨ましい。この人だけって言ってる人が、ちょっと、羨ましい。
掛け持ちっていうだけで一途じゃない、愛が無い、なんて思われるのがすごく悔しいから。こんな理不尽な状況で、しかも君だけと言えない、わたしはファンとしては最下位かもしれない、最下位でいいから、気持ちだけは負けない。負けたくないし、負けてると微塵も思わない。


わたしは2人に笑顔をもらった、友達も増えてたくさん話せる相手も増えた。楽しみ、嬉しさ、悔しさ、立ち直り方、たくさんの感情をくれた。当たり前を教えてくれた。常識を知った。2人がわたしの人生を形作り、わたしの人生を彩った。
その反面、壁もあった。何枚もあった。どんだけ厚いんだろう、まだ破れない。
親はまだ小さい頃の好き好きの延長だと思ってるのだろう。わたしがコンサートに行きたい気持ちがどれだけ強いのか知らない。プライオリティの何番目に来てるのかも知らない。親の理解はまだまだ。経済力も追いついてないし。みんなと比べて距離だって遠い。多ステなんて、大阪と言ったら論外。
だけどわたしは数入りたいわけじゃない。量よりも質。それが大事だと思ってる。負け惜しみじゃなく。多ステして何回も会うことより、頑張りを目に焼き付けて頭がおかしくなったように名前を呼んで、そこそこのファンサ。それだけでいい。
頑張ってる君を見れたらいい。成長を感じられたらいい。結局は癒しを求めて逃げ込む非日常の世界と割り切っている自分もいて。
まあでも単純にもっとお金があれば多ステとかしてたんだろうな距離がもっと近ければ、考え方も変わるんだと思う。……結局負け惜しみなのかもしれないです(笑)見下してください。(笑)





掛け持ちっていうだけで離れていく人は少なくないと思う。それでもいい。わたしはわたしに人生をくれた2人から離れたくないってずっと思う。感謝の気持ち、好きという気持ち、もっと求めてる自分。まだまだ離れられるほど君を知らない。もっと知りたいんだ。もっと成長していきたい。たくさんの感情を知りたい。生半可な覚悟で掛け持ちって言ってないし気持ちは変わらない。
君が好きだから、もっと笑ってもっと泣いてもっと歌ってもっと踊って。そんな君を遠くからでも見ていたいから、遠くからでもちゃんと見えてるから。



2人を担当として掛け持ちなんて、きっと理解されないんだろうけど、誰よりも君たちを愛すから、誰よりも君たちの良いところ知ってるし知りたいと思うから、




だから、きょうも2人の一ファンとして応援させてください。